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「タブーなし」めぐるファッションラボ特別編in京都開催レポート

            

(主催者のINHEELS岡田と鎌田。上の写真は参加者の写真家・華さん insta @087km が撮ってくれたもの)

先週末の2日間、エシカルファッションプランナーでモデルの(そして後輩なんだけど頭良くて落ち着きすぎていて人生の先輩のような)鎌田安里紗さん、通称ありちゃんと一緒に京都に行ってきました!そう、東京で昨年から開催してきた勉強会「めぐるファッションラボ」初の出張。1・2期生は東京で2時間x6〜8日でこなしていた量を8時間x2日で終わらせるというつめつめスケジュールでしたが、参加者の結束と積極性でとっても実のある開催となりました。

エシカルファッションブランド主催の勉強会というと、「エシカルファッションを広めるには?」という感じになるのかと思いきや「めぐる」はその前段階、そもそもこの界隈にはどんな議論があって、どんな知識が蓄積されているのか?それらを積み上げながら、様々な立場と見解がある中バランスを持った知見を得るための一歩となることを目的としています。だから、「そもそもエシカルファッションを広める必要なんてあるのか?」「オーガニックコットンってそんなにいいの?」という意見が出たりもします。タブーなし、沢山知っている人も自信のない人も、異なる意見を自分の価値観と紡ぎ合わせながらとにかくぐるぐるする時間となりました。

冒頭に参加者20名の名前を全員が一気に覚えるところから始まり、グラウンドルールはふたつ①何事も一長一短を受け入れること②こんなことを聞いたら恥ずかしいなんて思わず発言すること。今回も学生が3分の2ほどを占め、最年少は18歳。広島や東京から参加してくれた方もいました。もちろんアパレルのプロの方も。

めぐるでは事例を学ぶことはそれほどなく、基本的な繊維やサプライチェーンの知識、それから多面的な意見に重点を置いています。意外と「エシカルファッションとフェアトレードは善、ファストファッションは悪」と考えている人が多い(ことがわかった)けれど、そうとも言えないこの複雑化された世界。簡単で、更にコミュニティとして宗教化しがちな善悪2元論を避け、バランス感と説得力のある語り方を一人一人ができるよう講義と議論形式で勉強しました。

(今回参加者はなぜか全員女性で女子校状態。でもメンズも歓迎です!)

講座自体は書籍「循環するファッション」をもとに行っていますが、今までの経験から盛り上がる論点を拾い、事前課題として用意してきてもらっていました。論点はこちら

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①服に対する愛着はどう培われるのか?

(エシカルファッションで重要な議題が「服の寿命」。同じ服を飽きずに長く着るためには愛着をもつ必要があります。さて、その愛着はどのように培われるのでしょうか?)

② フェアトレードのメリットとデメリット

(生産者への妥当な待遇を保証したフェアトレードにも批判はあります。両方の言い分を考えてみましょう)

③ GM(遺伝子組み換え)綿のメリットとデメリット

(綿産業で広く使われている遺伝子組み換え種子:GM綿。普及の背景となっているメリット、また逆に問題点を考えてみましょう)

④ テクノロジーの力でファッションをエシカルにする方法

(テクノロジー(3Dプリンター等の比較的新しい機械や新たに構築された生産、流通等のシステム等)の力でファッションをエシカルなあり方に近づける方法にはどのようなものがあるでしょうか?)

⑤ ファストファッションブランドのエコ活動

(H&Mを筆頭に、ファストファッションと呼ばれるブランドもオーガニックコットンやリサイクルを推進したりとエシカル活動を盛んに行っています。これらの活動の中身を理解し、自分の考えを持ちましょう)

⑥ ファッションにおけるシェアリングエコノミー

(シェアハウスやシェアオフィスに代表される、所有せずにシェアして暮らす「シェアリングエコノミー」。ファッションでもレンタルサービスを通じて服を他人をシェアしながらおしゃれを楽しむことができます。ファッションにおけるシェアリングはエシカルな世界に繋がるのでしょうか?)

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さて、盛り上がった盛り上がった・・・これは土地柄なのか?みんなしゃべるしゃべる笑 

最後の感想は「エシカル・フェアトレード・オーガニックは善、ファストファッションは悪だと思っていたけれどそう簡単ではなかった。だれも悪意があるわけではない、みんな誰かを守っている・・・」だったり「立場が変わると意見も変わる」「たくさんもやもやした」

(最後の感想ボード。左が自分に関して、右がファッション全体に関して、上がわかったこと、下がもやもやしたこと。全体的に自分に関する発見が多いのがめぐるの特長です)

それでも同じように悩む仲間と濃密な時間を過ごしたことで逆に「ほっとした」と言う声も。ほぼ全てが一長一短の中で、エシカルファッションはひとつの選択肢、ベストを求めるのではなくベターにベターに選択していけばいい。更に深堀りしながら、自分の価値観と選択を紡いでいけばいい・・・。

そして、やっぱりファッションが好きだ!と終われたのは、これは、大成功と言っていいんじゃないでしょうか?いいでしょ!

ありちゃん、土地勘のない私達のサポートをしてくれたいーちゃんなっちゃん、そして参加者の皆さん、本当にありがとうございました。めぐるの次展開は現在検討中・・・なんだか私も楽しいので(すいません、でもこれ大事笑)続けますよ!こうご期待です。

ちなみに2期生の最終回の模様はこちらから

INHEELS

岡田